grasys blog

GCPのComputeEngineとaws EC2のベンチマーク取ってみた

こんにちはgrasys blog初登場になります、エンジニアの泉水です。 東京寒いですね、、、(沖縄出身なんです)

今回はGCPのcompute engineとAWSのEC2のベンチマークを取得し比較してみました。

ことの発端は…

GigaZineさんの記事どちらが全体的に優秀なのか、AmazonとGoogleのクラウドのパフォーマンスを比較した結果でAWSのベンチマーク結果がかなりいい!
けど、細かい条件が明示されてない。これはうちでもやるぞ!!といったところです。

早速ベンチマークの結果を見ていきましょう!

サーバ環境

検証環境は以下の表の通りです。 インスタンスタイプは記事と同じものを使用し、クライアントとサーバを同じ構成で2台用意しました。

サービスインスタンスタイプOSルートデバイス外部ディスクzone
GCEn1-standard-16
(vCPU x 16、メモリ 60 GB)
CentOS7(3.10.0-862.3.2.el7.x86_64)50G500G(Persistent SSD)us-east1-b
EC2c5d.4xlarge
(vCPU x 16、メモリ 32G)
CentOS7(3.10.0-862.3.2.el7.x86_64)50G500G(SSD gp2)us-east-1a

検証

検証項目

今回の検証では、CPU性能、CPU負荷、(みんな大好き)MySQLのReadWrite性能、ストレージ性能、ネットワークスループットを対象としました。 また、テストは各5回実施し平均値を結果としました。

検証ツール
検証項目ツール
CPU性能sysbench 1.0.16
CPU負荷strress_ng 0.07.29
ディスク性能fio 3.1
MySQLsysbench 1.0.16
ネットワークスループットiperf 2.0.12
検証結果

さぁ、結果を見ていきましょう!!!

CPU性能
  • 16スレッド
項目\サービスec2GCE
events per second15553.21812007.728
CPU負荷
項目\サービスec2GCE
  • | 201352.4 | 159193.8
ディスク性能
  • Sequential Read
項目\サービスec2GCE
IOPS268244
BandWidth269245
  • Sequential Write
項目\サービスec2GCE
IOPS243244
BandWidth244245
  • Random Read 512K
項目\サービスec2GCE
IOPS605466
BandWidth303233
  • Randam Write 512K
項目\サービスec2GCE
IOPS346459
BandWidth173230
  • Random Read 4K
項目\サービスec2GCE
IOPS30501579
BandWidth11.96319
  • Random Write 4K
項目\サービスec2GCE
IOPS20052142
BandWidth80238571
  • Random Read 4K(ダイレクトIOモード iodepth=32)
項目\サービスec2GCE
IOPS305016.7k
BandWidth11.965.1
  • Random Write 4K(ダイレクトIOモード iodepth=32)
項目\サービスec2GCE
IOPS301115.3k
BandWidth11.859.6
MySQL ReadWrite性能
  • ReadWrite 16スレッド
項目\サービスec2GCE
read1083726762431.6
write299575.4212535.6
other151354.6107121.6
transaction73945.652662.2
transaction per sec.1232.042877.312
queries15346561082088.8
queries per sec.25569.55418026.77
  • Read 16スレッド
項目\サービスec2GCE
read5890483.22668607.2
write00
other841497.6381229.6
transaction420748.8190614.8
transaction per sec.7012.033176.456
queries6731980.83049836.8
queries per sec.112192.550823.304
  • ReadWrite 128スレッド
項目\サービスec2GCE
read1285337.21236398.8
write266429.8257539.6
other154242.8148673.8
transaction6243360359.6
transaction per sec.1038.0521003.228
queries1706009.81642612.2
queries per sec.28365.23427301.612
  • Read 128スレッド
項目\サービスec2GCE
read9193209.26274360.4
write00
other1313315.6896337.2
transaction656657.8448168.6
transaction per sec.10941.6787465.362
queries10506524.87170697.6
queries per sec.175066.856119445.8
ネットワークスループット
  • TCP
項目\サービスec2GCE
TCP Gbits/sec9.68.806
UDP Gbits/sec5.8182.444
結論?

いかがでしょうか?
ぱっと見たかんじ、ec2の性能が良さそうに見えますね〜

しかしですよ!

項目\サービスec2GCE
インスタンス費用$497.76$388.36
ディスク費用$50$93.50
合計費用$547.76$481.86

各プラットフォームのcost calculatorで計算した結果、このようにec2の方が高いのです。
実はこれはお値段通りの結果なのでは、、、
いや、GCEのディスク費用の方が高いのでデータ量が多い場合はec2の方がお得か???

ん〜、高速化できるオプションがec2にはプロビジョニングiopsができるEBSが、GCEにはローカルSSDがあります。
まだまだ結論づけるには早そうですね。

という事でgrasysのベンチマーク検証はまだまだ続きますので乞うご期待!!!



株式会社grasys(グラシス)は、技術が好きで一緒に夢中になれる仲間を募集しています。

grasysは、大規模・高負荷・高集積・高密度なシステムを多く扱っているITインフラの会社です。Google Cloud (GCP)、Amazon Web Services (AWS)、Microsoft Azureの最先端技術を活用してクラウドインフラやデータ分析基盤など、ITシステムの重要な基盤を設計・構築し、改善を続けながら運用しています。

お客様の課題解決をしながら技術を広げたい方、攻めのインフラ技術を習得したい方、とことん技術を追求したい方にとって素晴らしい環境が、grasysにはあります。
お気軽にご連絡ください。


採用情報
お問い合わせ