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Google純正の構成図ツールを試してみた

boom boom! Hello Cloud! どうも、しみちゃんでございます。

先日、Google Cloud から Google Cloud Architecture Diagramming Tool なるものが発表され、ちょっとTwitter界隈でバズってました

ちょっと気になったので使ってみました

Google Cloud Architecture Diagramming Tool とは

名前のとおり「Google Cloud の構成図作成ツール」というものになります

Google の純正のツールになるようです

いろんな構成図作成ツールがありますが、ものによってはツール内で提供されているアイコンが古かったり(最近のプロダクトなどはそもそも無かったり)、自身でアイコンを追加しなければならなかったりとちょっとした手間がありました

しかし、Google の純正ということもあり、このツールの登場でそういった手間から解放されることが期待できます

とりあえず

さわってみましょう

top

早速 Google Cloud Architecture Diagramming Tool のページへ Go

Top はこんな感じ

見た感じ、一般的なツールとそれほど大きな差は無さそうですね

アイコンをひっぱり出す

まずは、アイコンを出してみます

ひだりのぐるぐるしたマークからリソースを選んで、ドラッグ&ドロップです

矢印をひく

矢印は上のメニューから選びます 左から5つめの矢印マークをクリックすれば、アクティブになります

また、カーソルをアイコンに周辺に合わせるとリソースの領域がグレーになって表示されます

領域同士をつなげると、アイコンを動かした際に矢印も同時に動いてくれるようになります

ひとまず、超シンプルではありますが、構成図作成ツールを使ったことがない方はこの2つを押さえていれば簡単なスケッチはできると思います

お手軽なテンプレート

毎回アイコンをポチポチなんてっ!という方には Diagrams からテンプレートをひっぱってくるのがオススメです

すでに出来ているよさげな構成図がひっぱってこれるので、(私のように)ちょっとデザインに自信がない人は最初はこのあたりを真似て使ってみるのが良いかもしれません

ワンクリックデプロイ

なんと、本ツールにはワンクリックでデプロイする機能があるとかないとか

「まじか!構成図から作れるのか!!」

と思ったんですが、どうやらまだ以下の 2つの構成からしかプロビジョニングできない ようです

(実は早とちりして「構成図から作ってみたい!ブログにしよ!」と思ってたのは内緒)

Deploy a Compute Engine application behind Load Balancer

Deploy a three tier application using Cloud Run, Cloud SQL, Memorystore and Cloud Build

とはいえせっかくなので出来るところまで試してみます

1. まずは構成図ページへ飛ぶ

以下のページにブラウザでアクセスします

https://googlecloudcheatsheet.withgoogle.com/architecture?diagram=SimpleComputeApp

2. Cloud Shell から操作を行う

画面下の OPEN IN GOOGLE CLOUD SHELL を押して

新しいタブが開くので、その画面で確認ボタンを押します

こんな感じでシェルが開くので、ここで作業します

3. install スクリプトを叩く

シェルにはこんな文字が

Before installation, You may need to create a new Google Cloud Project in which to run the basiclb architecture.

https://console.cloud.google.com/projectcreate

You will be prompted by the install script for a project id.

To continue, run this command at the command line below

-—————
./install
-—————

じゃあさっそく install スクリプトを叩く、、、といきたいところですがどうやら中身は gcloud コマンドでリソースを作成するだけのようでした

うーん。うーん。

今回はツールの評価をしたいんだよなぁ。。。

今日はやめておこうっと。

4. uninstall スクリプトを叩く

インストールをしてある程度遊び終わったら、同じディレクトリに ./uninstall コマンドがあるようなのでそれを叩けば良いようです

使った感想

ラフスケッチにはちょうど良い

操作が全体的にシンプルで、ラフスケッチにはちょうど良いなと思いました

クライアントや社内で「ちょっと描いてみようぜ」って時に使いたいです

逆にレイヤーなどを使ってガンガン描き込みたい、って時には機能が物足りないかもしれません

構成図データのシェアは一手間いりそう

現在はデータの保存・読み出し・画像として保存の3つしか機能がないようです

ファイルを共有・同時に編集したい場合はちょっと一手間いりそうです

とはいえ雑に描いたものを共有する時は画像保存だけで機能は十分かな、といった感想です

(むしろGoogle Workspace/Google Cloudがこのツールを取り込んで、この辺りのファイルの共有が便利にならないだろうか)

欲を言えば .tf ファイル吐いてくれないかなー、なんてw (おい

説明書ってどこ?

個人的に、新しいものを試したい時に最初に探したいのは intro と get stated/help です

しかし、ページ右上の Get started を押してみると・・・

「Get started with Google Cloud」って。。。

まさかの Google Cloud の説明ページ!?

僕が知りたいのはこのツールの使い方なんやあー

そして全然見当たらない

ショートカットの説明ページしか今のところは無いようです(2022/0221時点)

また、このツールは github: excalidraw がもとになっているらしく、ちゃんと使いこなすにはこのあたりのリファレンスを読む必要がありそうです

簡単なチュートリアルは Google Cloud のブログ から参照できるようです

これからの機能追加に期待

まだリリースしたばかりの途上、ということもありますが Google の純正ということもあり、連携できるリソースもたくさんあると思うので、これから追加される機能に期待です

まとめ

  • Google Cloud Architecture Diagramming Tool は Google 純正の構成図作成ツール
  • 最新のアイコンが簡単に引っ張り出せて便利
  • ラフスケッチに向いていそう
  • これからの機能追加に期待

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