grasys blog

Matter:スマートホームと IoT の未来を解説

💡 すべてのスマートデバイスがシームレスに連携し、「ただ動く」未来の家を想像したことはありますか?それが、Matter が実現する世界です。

🔍 Matter とは

Matter は、異なるスマートホームエコシステム間の分断を解消するために生まれた、新しい共通規格です。
これはオープンソースのプロトコルであり、電球、エアコン、鍵、サーモスタット、カメラなどのスマートデバイスが、ブランドを問わず、異なるプラットフォーム間でも連携できるようにします。この Matter は、Connectivity Standards Alliance(CSA)によって開発され、Apple、Google、Amazon、Samsung などの大手企業がサポートしています。真の相互運用性(インターオペラビリティ)の実現が、その誕生の背景にあります。

🌐 IoT とは

IoT(モノのインターネット)とは、電球や鍵、冷蔵庫などの日常的な物理デバイスがインターネットに接続され、データの送受信を行う仕組みです。
多くの場合、スマートフォンのアプリや音声アシスタントを使って遠隔操作することが可能になります。

🧠 IoT における Matter の重要性とは?

Matter が登場する前は、たとえば Philips Hue の電球には専用のハブが必要だったり、スマートプラグは Alexa にしか対応していなかったりと、製品ごとにバラバラな体験が求められていました。
このような「孤立した」スマートホーム体験は、ユーザーにとってわかりづらく、複雑なものでした。

しかし、Matter を使えば:

  • デバイスを 1 つ購入するだけで OK
  • 一度のセットアップで利用可能
  • Apple HomeKit、Google Nest/Audio、Amazon Echo など、主要なプラットフォームすべてで操作が可能になります

🎯 Matter の主なメリット

特徴なぜ画期的なのか?
相互運用性Apple、Google、Samsung など、主要なエコシステムすべてに対応
🔐 セキュリティエンドツーエンドの暗号化により、安全な通信を実現
🚀 シンプルさ統一されたセットアッププロセスで、導入が簡単
🔁 ローカル制御インターネット接続が常に必要ではないため、安定性が向上
🌱 サステナビリティデバイスの長寿命化を促進し、環境にも配慮

🧩 対応エコシステム

以下のビジュアルマップは、Matter が主要なスマートホームプラットフォームをどのように統一しているかを示しています。

現代のスマートホーム技術の中心には、Matter という共通規格があります。これは、分断されたスマートデバイスのエコシステムを一つにまとめるために開発されました。

Matter は、Apple HomeKit、Amazon Alexa、Google Home、Samsung SmartThings といった異なるスマートホームプラットフォームを、シームレスに連携させる中心的なハブとして機能します。

これまで、これらのテックジャイアントはそれぞれ独自のスマートホーム環境を構築してきたため、「孤立した島」のような状態が生まれていました。たとえば、Alexa に対応したスマート電球が Apple の HomeKit では使えないということもあり、ユーザーは 1 つのエコシステムに縛られたり、複数のアプリや機器を使い分ける必要がありました。

しかし、Matter がこの状況を一変させます。Matter は、共通言語かつ接続のためのレイヤーとして機能し、異なるブランドやエコシステムのデバイス同士が簡単に連携できるようにします。Matter 認証を受けたデバイスであれば、誰が作ったものであっても、主要プラットフォームで操作が可能です。

つまり、Matter は、これまでバラバラだったスマートホームの世界を橋渡しする存在となり、ユーザーにとって、より自由で柔軟、そしてシンプルなスマートホームの構築と管理を可能にします。

🔦 実際の例:Tapo Matter スマート電球のセットアップ

Matter 対応のスマート電球をセットアップするのは、これまでにないほど簡単です。例えば、Tapo Matter スマート電球を使用する場合、次の手順でスムーズにセットアップが完了します。

  1. 購入した製品は、人気のネットワーク機器メーカー TP-Link の子会社である Tapo から発売されたスマート電球です。

    Source : https://amzn.asia/d/7yxuUi1
  2. 電球を取り付け、電源を入れる
    • 電球を所定の位置に取り付け、電源をオンにします。
  3. 対応アプリをインストール
    • Tapo アプリや、Matter 対応の任意のプラットフォーム(Apple HomeKit、Google Home、Amazon Alexa など)をスマートフォンにインストールします。
  4. アプリを開いてセットアップ開始
    • アプリ内で新しいデバイスを追加し、画面の指示に従って電球を認識させます。

下記の画像は、実際に私がスマートフォンでセットアップを行った際のスクリーンショットです。手順ごとに表示される内容がわかるので、初めての方にも安心です。

▶️ 今回は Google Home でセットアップを進めてみます。

✅ このようにして、Tapo スマート電球は Google Home アプリからすぐに操作可能になります。音声コマンドでの操作も、「OK Google、リビングの電気をつけて」のように自然に使えます。

🔚 まとめ

Matter 対応製品の登場により、スマートホームのセットアップや管理がこれまで以上に簡単かつ柔軟になりました。Tapo スマート電球のような Matter 対応デバイスを使えば、複数のプラットフォームをまたいで、ひとつの言語で繋がる、そんな快適なスマートライフが実現します。

今後も Matter はますます進化し、対応デバイスやプラットフォームも拡大していくと期待されています。これからスマートホームを始める方も、すでに構築済みの方も、Matter 対応製品の導入をぜひ検討してみてください。


採用情報
お問い合わせ