grasys blog

初心者でも分かるGoogle Cloud Storage(GCS)の料金解説

こんにちはtsunodaです。

Google Cloud Storage(GCS)の料金形態についてポイントまとめました。

とりあえずこれを読むと、

「GCSはここで料金かかるのかー!」

という大まかな知識が身につきます。

内容については 2023/09 時点のものです。

Google Cloud Storage(GCS)とは

Google Cloudのオブジェクトストレージサービスです。

Googleのインフラ上に自分のデータを置いておける環境を作成して、自由に利用できます。

保存できるデータ量に制限はないです。(ただし1つのオブジェクトの最大サイズは5TiB)

保存したデータを必要に応じて何度でも取得できます。

特徴として、安価 です。保存料金は1TiB使って毎月3000〜3500円ぐらいです。

GCS料金3つの肝

・データ容量(何GB使っているか)

・オペレーション料金

・ネットワーク使用量

基本的に料金がかかるのはこの3つ。

これらはリージョンによって料金が違います。

また、ストレージクラスによっても料金が変わります。

ストレージクラス

作成したバケットやそこに入れたデータ(オブジェクト)にはクラスを設定できます。

毎日参照するデータもあれば、月に1回見るか見ないかぐらいのデータなどもありますね。

backupで一定期間取っておきたいけど、基本的に参照しないデータなんかもあります。

どれぐらいの期間保存しておくのか、どれぐらいの頻度で参照するのかによって、ストレージクラスは自由に設定可能です。

ストレージクラスによって料金が変わるので、使い方によって適切なクラスを設定すると良いです。

クラスによって振り幅ありますが、1GB/月あたり

0.001〜0.02ドル

また、表に最小保存期間というものがあります。

この期間を迎える前に削除や、置換、移動をすると料金がかかります。(早期削除料金という)

“なし” になっている STANDARDクラス では早期削除料金はかかりません。

オペレーション料金

オペレーション料金にもクラスがあり、無料のオペレーションもあります。

クラスA、クラスB、無料のオペレーション と3クラスあります。

クラス毎、つまり実施するオペレーション(updateやinsert,copy,get,postなど)によって料金が多少違いますが、まとめると、

削除以外、料金がかかる

です。

ただし、タグの削除は料金がかかりますし、先ほどの早期削除料金もオペレーション料金とは別でかかります。

こちらもオペラーションクラスおよびストレージクラスによって料金に振り幅ありますが、1000オペレーションあたり、

クラスA:0.005〜0.05ドル

クラスB:0.0004〜0.05ドル

無料オペ:無料

結局どのクラスが良いのじゃ

このように、

ストレージ料金は長期保存用クラスの方が安いです。

逆にオペレーション料金は頻繁にアクセスするデータ用クラスの方が安いです。

頻繁にアクセスする訳でもない、backupで残しておきたいデータをSTANDARDに保存しているのは損です。(ストレージ料金が無駄に高くなる)

逆に、頻繁にアクセスするデータを長期保存用クラスに置いておくのも損です。(オペレーション料金が無駄に高くなる)

用途によってクラスを使い分けることがポイントです。

ネットワーク使用量

データの読み取りに関連するネットワーク料金もかかります。

下りのみ、料金がかかります。

これはリージョンによって料金が違います。

下り(外向き)は、HTTPレスポンスでGCSから送信されるデータです。

上り(内向き)はその逆で、HTTPリクエストでGCSに送信されるデータです。

ただし、次の場合はバケットからGoogle Cloudへの下りは無料です。

  1. 同じロケーション内のデータ移動
  2. デュアルリージョンにあるバケットからそのデュアルリージョンの別のGoogle Cloudサービスへのデータ移動
  3. 1つのリージョンにあるバケットからマルチリージョンにある別のGoogle Cloudサービスへのデータ移動で、両方のロケーションが同じ大陸になる

リージョンによって料金には振り幅ありますが、1GBあたり

0.02〜0.14ドル

無料枠

あります。Always Free と言います。

特定の上限までリソースを無料で使えます。

無料トライアル期間が終わっても利用できます。Always 利用できます。

つまり、この無料枠を超えて使用した時から、料金が発生します。

その他

以上の他に、様々な条件で料金がかかったりかからなかったりします。

・ライフサイクル管理でストレージクラスが変更された場合は、早期削除料金はかからない。

・リージョン間レプリケーションをするとGBあたりの書き込みベースで課金される。

・Autoclassが有効になっていると管理料金としてオブジェクト1000個につき$0.0025/月かかる。

まとめ

・GCS料金3つの肝

データ容量(何GB使っているか)

オペレーション料金

ネットワーク使用量

リージョン、ストレージクラスによって料金が変わる

・オペレーション料金は削除以外かかる

・ネットワーク使用量は下りのみ料金がかかる

無料枠を超えて使用した時から、初めて料金が発生する

・プラスで料金がかかったりかからなかったりする場合がある

CloudStorageの料金公式ドキュメントはこちら


採用情報
お問い合わせ