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65歳。Google Cloud 認定資格全冠がめでたい!もしかして最高齢?

毎月2回の歌舞伎座通いを欠かさない matt です。先日 Google Cloud 認定11資格を全て取得しました!65歳と2ヶ月での達成、Google  Cloud 試験の詳細情報は非公開ですので最高齢記録かは不明です。人生で一番勉強したこの期間を blog で振り返ってみたいと思います。

全冠の軌跡 

grasys のエンジニアは入社後 PCA の取得が必達、先ずはそこからスタート。受験順は知識分野の重なるものを連続して受験しています。特に最初の3つは担当業務に直に役立つ分野なので最優先にしました。難度的にも徐々に上げ、終盤に英語2試験のこの順番は自信を持ってお勧めできます。CDL、ACE の受験は関連性からも PCA の前が良いです。全部一発合格とはなりませんでしたが以下が私の全冠までの道のりです。

試験日 試験名(略称) 言語未記載は日本語試験      個人的難易度(最大 5.0)コメント
2024/2/20 Professional Cloud Architect (PCA)3.0全冠達成を決意
2024/3/21Professional Cloud DevOps Engineer (PCDE)3.01ヶ月1個を目標に
2024/4/18Professional Cloud Developer (PCD)3.2少しペース UP
2024/5/9Professional Cloud Security Engineer (PCSE)3.4GW集中で加速
2024/6/4Professional Cloud Network Engineer (PCNE)4.0結構難しかった
2024/6/26Professional Data Engineer (PDE)4.0これも難しい
2024/7/10Professional Cloud Database Engineer (PCDBE) 英語3.2英語試験も順調
2024/8/6Professional Machine Learning Engineer (PMLE) 英語failed超難問!不合格
2024/8/23Professional Machine Learning Engineer (PMLE) 英語5.0待機期間猛勉強
2024/9/12Professional Google Workspace Administrator (PGWA)4.2情報少なく苦慮
2024/9/20Associate Cloud Engineer (ACE)2.3中級も侮れない
2024/9/24Cloud Digital Leader (CDL)1.6幅広い知識必要

全冠を目指したきっかけ

昨年この年齢での求職活動の厳しい現実に愕然…そんな中 grasys に入社。未経験の Google Cloud で新たに学ぶところから始められたことは奇跡のような僥倖でした。その辺については前回の blog に詳しく書いています。

仕事人生終章でのこの出会いを会社にも自分自身にも価値あるものしたい!との強い思いが生まれ、PCA 合格後すぐに全資格制覇を決意したのです。Google Cloud のプレミアパートナーの grasys にとっても、自らの技術習得にもメリットの大きい正に双方に winwin な目標としてこれ以上のものはないと思いました。

『もしかして最高齢?』の可能性を IPA 等の公開情報から探る

私の前回 blog のタイトルは『定年後のリスキリングで目指せ!最高”齢”の今どきクラウドエンジニア!』実はこの時に”最高齢の Google Cloud 全冠エンジニア”を思い描いていました。

日本の IT 技術者に不可避の情報処理技術者試験については IPA(試験事務局)のサイトに合格率等の情報と共に合格者の最年少・最年長記録も公開されています。また受験者アンケートに基づく統計情報で、年齢別合格者数等の詳細データも公開されています。最高齢でなく最年長がいいですね。

IPA の2022年春期試験では以下の通りです。私はこの期の安全確保支援士試験に62歳で合格し、年齢別一覧表を確認したところ62歳以上の合格者数は9名、最年長合格者は66歳(2名)でした。ネットワークスペシャリストも同じ統計にありますが最年長合格者は66歳(1名)です。歴代の合格最年長記録は高いですが毎回の試験での最年長合格者は65歳くらいと推測します。

主なクラウド資格では AWS が AWS 全資格取得者を表彰しています。2024年は1,222名、前年度は579名だそうです。Google Cloud は近年 Google Cloud Partner Top Engineer の表彰を行なっており2024年は103名の方が受賞されています。年間の Google Cloud 全資格取得者数は分かりませんが、クラウドシェア等から AWS の2〜3割程度と推察します。両クラウドともに詳細な試験情報は非公開ですが、日本で急激に受験者が増加したのはこの数年ですので、現時点ではまだ日本での歴代全資格取得者数はそれほど多くはないかと推察します。

2022年春期だけの数字で情報処理安全確保支援士の合格者2,131名中65歳以上は2名、ネットワークスペシャリストは合格者1,649名中65歳以上は1名。私の感想ですが一つの Google Cloud Professional 試験と安全確保支援士試験では、後者の方が試験範囲が広く丸一日の試験で記述式の比重が高いので難度はかなり高いです。Google Cloud 資格全冠との比較(1個と11個を比較はできませんが)ですと諸々の大変さで全冠の方が上でしょう。

さて Google Cloud 全冠最年長記録の推理です。情報処理試験は歴史が長いので昔取得した方が定年勇退後に新試験区分に挑戦しているケースが多いかもしれません。クラウド資格は主にパートナー企業の現役技術者の受験と思いますので、60代後半の受験者は稀ではないでしょうか。クラウド試験は数が多く受験費用も会社の支援がないと個人には大きな負担です。因みに Google Cloud 全11個の受験総額は円換算で約30万円。これらの情報からの推察ですが65歳での Google Cloud 認定資格全冠はかなり珍しい記録だと思われます。

私のオススメの勉強&受験方法

Google Cloud 認定資格の勉強法は沢山の方がブログ等で公表しており私も参考にしました。ここでは私なりの方法をあげます。PMLE の勉強では専門用語の難解さと英語長文の読解に苦労し、その時 Chat GPT を使ったところ大変有効でした。検索より素早く系統的な解説が得られ不明点に食い下がって質問を繰り返すと、そのやり取り自体が記憶に残るのです。孤独な試験勉強では他者?とのコミュニケーションは重要ですね!

試験で一番の苦労は勉強時間の捻出、私は平日夜1〜2時間に土日はさらに数時間の上乗せ、土日が重要なので毎回平日朝10時の会場受験でした。さらに祝日と休暇取得を試験前日に当て丸一日を直前学習に充てることが多かったのですがこれは効果絶大でした。長丁場では息抜きも大切。歌舞伎座2回を必達に毎月3回程ライブイベントをこなしつつの完走でした。

嬉しかった事

grasys では会社の推奨資格取得者は月例の社内ミーテングで発表されます。私は8ヶ月連続の登場で社内の受験機運の高まりに少々貢献できました。2つ目3つ目の Professional 資格挑戦者・合格者が増えたのは大変嬉しいことでした。また春頃から grasys 関係の海外のエンジニアと日々コニュニケーションをとっていました。彼に Google Cloud 資格取得を薦めたところ現地で受験開始。私から勉強法等についてアドバイスを送り続けました。なんと彼は全く同じ順で既に5資格の取得達成!全冠達成も目指しています。同じ目標に向かって歩む仲間の存在は私自身の大きな励みになりましたし、一緒に達成感を共有できたのは嬉しいことでした。

今後の目標

Google Cloud 認定資格の有効期間は2年です。再来年には最初の更新ですがもちろん67歳での全冠達成は目標です。最近 AWS を使うプロジェクトにも参加しましたので AWS の Professional 資格の取得は近い目標です。

そして私の一番の目標、それは GoogleCloud をはじめとした先端パブリッククラウドが意外に使い易く学び易い技術であること年齢や経験を問わず習得可能な技術に進化を遂げていること、この事実を多くの人に知ってもらうことです。社会全体で労働力不足が問題になる中、IT 技術者の需要は益々高まっています。自身の体験を元に微力でもクラウド IT 技術者の増加に繋がる発信ができたらと思います。

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