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はじめまして、昨年の終わりにgrasysに入りましたmattです。先ずは自己紹介を兼ねて1、そして想定外に面白くて良く出来ている!と思った2、 最後に今思うことの3についてお話します。
このタイトルについて
私は昨年前職を定年退職後の継続雇用満了で退社。数年前から担当していたオープンソース製品の仕事でAWSクラウドを利用し、その時にクラウドの面白さを知りました。
とはいえ社内の各種VMサーバをAWSのEC2で置き換えて利用と言った使い方が主で、クラウドならではのフルマネージドなサービスやKubernetes等クラウドが伸縮自在に自動で諸々よろしくやってくれるようなサービスに縁はなく、そんな”今どき”なサービスを実際に使ってみたいなぁ…という気持ちだけは有りました。
そんな私が縁あって、GoogleCloudをメインにクラウドならではのサービスやTerraform等の構築自動化技術を駆使して「攻めのインフラ」を多くのクライアントに提供しているgrasysに。
40年前のCOBOLプログラマー時代から年数だけは重ねた私ですが、初めてのGoogleCloud、Terraform、おまけに会社のPCは初めてのMacという初モノづくしで”定年さらに4年後のリスキリング”になった次第です。新しい職場で新しいモノとの奮闘の日々は大変さも有りつつ「えっ、こんなことができちゃうんだ!」と言った新鮮な驚きの方が勝っていたのは幸いでした。
入社時に「業務で多忙になる前に取得するように」と指示のあったGoogleCloudの認定資格「Professional Cloud Architect」を先日取得、ようやく”今どきクラウドエンジニア”のスタートラインに立てたかな、と感じています。
現在ITエバンジェリストとして活躍されている若宮正子さんは81歳でスマホゲームアプリ”hinadan”を開発したことでWorldwide Developers Conference 2017に招待され、Apple社CEOのティム・クック氏から「世界最高齢のアプリ開発者」と紹介されたことは有名です。その年齢までクラウドエンジニアを現役で続けていられるか、というとさすがに自信はありませんが…
私は2年前に「情報処理安全確保支援士」資格を取得しました。新卒入社の年の二種(今の基本情報処理資格)取得以来38年を経て特種(安全確保支援士は当時の情報処理特種相当)をとれたことで、60代でも学びが重要なITの現場でまだやれそうな気持になれました。IPAが開示しているデータを見るとその時の合格者で私以上の年齢はわずかに9人、当然ではありますが年齢が上がるとこうした資格は受験者数も合格者数も激減するのですね。
GoogleCloudのProfessional認定資格の有効期間は2年、クラウドの面白さを一層感じ始めた今、私はこれからも更新や新規取得でも各種認定資格にはトライを続けていくつもりです。健康で新しい技術に興味を持ち続けていられたら、いつか何かで最高”齢”のクラウドエンジニアになっている、って事も無いとは言えないかもしれません。
grasysの入社後研修
grasysではGoogleCloudとTerraform(IaCツール)は実務の重要な必須技術、と言いながらも私のように未経験で入社する人も多いです。そんな新参者を待ち受けるのは研修課題『Terraformことはじめ』。
Terraformのコードを作成し実行(apply)でGoogleCloudのリソースをつくりあげます。手動でコンソールの設定画面から作ったらそこそこ時間のかかるものがコマンド一発であっという間に出来上がるのは気持ち良いですね。
研修中盤まではサンプルコードを貼付け実行するだけで出来上がる簡単なものもあり、順調に進むのですがその後「今までの学習をもとにAを使って好きなWEBアプリでBの構成を作成、アプリではCとDとEも使ってみましょう」といった課題になり急に難度が上がります。
自分なりの構成イメージを描き、apply一発でGoogleCloudにまっさらから結構複雑なリソース一式を作るTerraform ソースコードを作成します。細かい指示は全く無し、回答例もありません。手法は検索して調べ上げ、自分自身が理解し納得して自信を持って作ったものが回答になります。
完成後は社内にコードを公開。以前から同じ課題が使われており多くの経験者の様々なやり方を参照できるので悩んだときは参考にすることもOK。実際に書いた本人に聞くこともできますから行き詰まった時にはそれも非常に有効です。
私も最近入社の先行していた同僚のコードを見て教えてもらうことで大いに助けられ、自分も後に入った人に教える側に回ることもありました。これらは中途入社の孤立感を和らげ、同時期に入社した人同士のコミュニケーションの活性化にも役立ちます。
さらにこの1年間に入社した人達が集まって週一回のboot camp meetingがあります。研修や担当業務について、その他私的な話題まで新参者同士何でも気軽に話せる場は、入社時期はずれていても新卒同期のような気安い雰囲気が醸成されて和やかな時間です。私が20代も多い人達を”同期のような”と言っては甚だ申し訳ない気はしますが。
小さな会社のgrasysではありますが、中途採用者に心配りのある面白くてとても良く出来ている入社後研修だな、と感心することしきりです。
定年後の新たなチャレンジ + プロフィール写真
昨年再就職の仕事を探した当初は、慣れたAWSで認定スペシャリスト資格を持っているオープンソース製品関連の業務で経験を活かし即戦力になれる仕事を探していました。しかし真っ先に縁があったのがgrasys。
経験のない分野に不安はありましたが残り少ない仕事人生、新しいことが出来るチャンスを選ばないなんて勿体無い!と即断。本格的な業務参画はまさにこれからですが、とても良いスタートが切れたように思います。
人生100年・定年70歳という時代、年齢を重ねてもリスキリングで新しい仕事に挑む人も増えてくるでしょう。昔SE・プログラマーで活躍した人たちも管理職になって現場を離れ定年を迎えるケースも多いと思います。そんな方々の中にはCloud技術に適性があって楽しんで活躍できる人も多いかもしれません。
幸運にも機会を得られた私は60代からでもクラウドエンジニアでやっていける一例となるべく、これからも経験や情報をgrasys blogで発信して行けたらと思っています。
プロフィール写真について:
5年前の夏に定年旅行で訪ねたフランスの大聖堂で有名なシャルトルという街(パリから77km)のホテルの部屋です。朝モン・サン・ミシェルを出て長距離ドライブで夕方に街中のホテルに到着。部屋に入ると木製の日除け窓が閉められていて、それを開けたら額縁の絵の様に窓に綺麗に収まった大聖堂が目の前に!街中で全く景色には期待していなかったので思わぬ絶景に大感激の一枚です。